高校生編-3
俺は亜衣と帰り道のマックに寄った。
このマックは建物が丸い。なので 何故だかわからないがみんなはこのマックの事をエンマ!エンマ!と言っている。真偽は定かではないが…
「マックシェイクとコーヒーください」
俺はこの頃からコーヒーばかり飲んでいた。
お世辞にも美味しいとは言えない。その後、ここのコーヒーは泥水の様だという記事を見て納得するが現在も同じ味かわからない。何故ならそこで時間が止まってしまってるので もう一回 がないのだ。いわゆる、お願い!もう一回!もう一回だけ!と言うチャンスは与えられないのである。消費者は残酷だ。
「で?どうしたの?最近 恵美と仲悪いみたいだけどその事?」
俺は早速、本題を切り出した
「あー…うん。そうなんだよね。それには理由があるの」
「へー?どんな?」
「俺くんて恵美の事を好きなんでしょ?」
「うん。」
「それで、恵美が俺くんの悪口ばかり言うの… それでね、一緒にいるのが嫌になっちゃったんだ?」
うん?
なんかとてつもないフラグが今たった気がするが気のせいだろう
「あーまぁ仕方がないんじゃない?そう言うのあいつ嫌いじゃん」
「そうじゃなくてね…」
フラグが乱立している。出来る事なら予想と違う事を祈る
「私が俺くんの事を好きなの… だから俺くんの事を悪く言われて 恵美もその事知ってるのに… だからなの……」
フラグは回収されなければいけない運命なんだと思った。そうでなければ話は進まないからだ。永遠にタイムリープする物語はひぐらしまでにして欲しかった アンチスバルの俺はそう思う。
「俺くんが恵美の事好きなのは知ってるけど、付き合ってもらえないかな?」
俺は瞬間的に閃いて亜衣に伝える
「亜衣は俺が恵美の事を好きって知ってて、今伝えてくれてるけど 相手に嫌われてるの分かってるからって自分の事を好きな人に鞍替えするのって、もし 亜衣と付き合っても もっと俺のことを大切にしてくれる人が出来たらそっちの方に行くって事にならないかな?だから、俺は自分の気持ちが納得出来るまで亜衣とは付き合えないし、それは失礼な事だと思う。」
凄く正論の様に語った。
正論なのかどうかはさておき 俺はそう亜衣に伝えた
「勿論、気持ちは嬉しいけど今はそう言う関係にはなれないかな… ありがとう」
すると亜衣は一瞬固まってしまったが納得した様子で
「そうだよね… こっちこそごめんね?またお話ししてくれると嬉しい…」
と、いいマックシェイクをすすっていた。
俺らは他に話す事も無かったのでその日は解散した。
そして次の日
亜衣、恵美、晶が久々に3人で仲良く話している
どうもおかしい
明らかに俺が避けられている
そして察した。
昨日の敵は友
そう言う事だ
寝返りやがった!あのクソビ○チがぁぁぁぁあ!!!
そうして俺はめでたく3人のグループからハブられたのである。
そんな俺が何故か恵美と付き合うとは全く誰も予想出来なかったであろう……